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現代の私達は好きなものを選んで食べることができますので、とても恵まれています。
一方、好きなものを選べるというこの環境が「栄養過剰の栄養失調」という食生活を生み出しています。
私達は体の機能を正常に働かせるために、タンパク質、脂肪、炭水化物の3大栄養素の他、ビタミン、ミネラルも欠かせません。
この3大栄養素はエネルギー源となり、ビタミン、ミネラルは身体の機能維持や調整・抵抗力をつける働きをします。
「栄養過剰の栄養失調」という状態はタンパク質、脂肪、炭水化物の3大栄養素の過剰摂取、ビタミン、ミネラルの不足を現しているのです。
そこでミネラルが私達の身体にどのような働きをするのかをまとめました。
【ミネラルがもつ主な働きについて】
1.ビタミンの活性化
ビタミンは細胞を活性化させることで免疫力を高めたり、体内の血液の循環をよくしたりする働きがあります。
しかし、ビタミンはミネラルと共同でないと効果を発揮することができません。
ミネラルが不足することで効果を発揮できなかったビタミンは体外に排出されてしまいます。
2.酵素の活性化
最近、注目されている酵素にもミネラルの働きが必要です。
酵素は食べたものを分解する働きや呼吸、自然治癒力、思考、運動など生命活動において欠かせないものです。
ミネラルには酵素を活性化させる働きがあります。
3.細胞の調節機能
細胞は外部の栄養素を取り入れ、内部の不要物を排泄するといった働きをしていますが、この作用を正常に働かせるためには細胞の内液と外液のバランス調整が重要になります。
そのバランス調整をするのにミネラルは欠かせません。
このようにミネラルは身体にとって欠かせないものとなっています。
ミネラルは体内で作ることができない成分ですので食べ物や飲み物からしか摂取できません。
国内の土壌にはミネラルがあまり含まれていないので、野菜などに含まれるミネラルは少量になっています。
このような土壌などの背景から日本人は、慢性的なミネラル不足となっています。
効率よくミネラルを摂取するなら、ミネラル補給ができる水をよく飲むなど意識してはいかがでしょう。